変形性膝関節症に対する装具療法

変形性膝関節症に使用する装具の目的は二つあります。
1)膝の関節にかかる負担を軽くすること。
2)関節を安定化すること。

サポーター

サポーターは医療機関でなくても自分で気軽の購入する事が出来ます。ただし、サポーター自体には先の述べた装具療法の目的である膝関節の負担を軽減したり、膝関節の安定させる効果はありません。かなりの方が誤解していますので注意が必要です。
このさいのサポーターの効果としては、装着した時に感じる安定感と、膝関節の保温効果が主な働きといえます。

足底板

足底板とは、靴の中に直接入れたり、足につけたりして使用する装具です。O脚を若干矯正することによって立ったり歩いたりする時に、膝の内側にかかる負担を減らして痛みを和らげることを目的にしています。
この装具は、変形性膝関節症の初期から中期に方に用います。進行して変形が著しい方にはあまり有効とはいえません。

機能的膝装具

ここでいう機能的膝装具とは、プラスチックや金属などの枠組みで作られている装具と指します。この装具の効果としては、膝関節の安定性を高めることによって痛みを和らげることです。簡単な装具であれば、取り外しも簡単であり費用も比較的安くすみますが、関節安定効果としては高くありません。
一方、しっかりとした複雑な装具は関節を安定化させる効果は非常に高くなりますが、取り外しが面倒なことが多く、費用もかさむという欠点もあります。

膝関節だけでなく、脚全体にかかる負担を軽減させます。杖によって体重を分散させることによって歩行時の膝の痛みが緩和されますし、安定性も増すので結果的に転倒予防の効果も得られます。
杖には松葉杖をはじめ多くの種類がありますが、一般的に日常生活においてはT字杖が使用されています。

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