変形性膝関節症の頻度

今までに報告されている調査から次の事がわかっています。

まず、変形性膝関節症は年齢とともに増加するということです。一般の人を対象にした疫学調査では、60歳以上で女性の約40%、男性の約20%がレントゲン上、「変形性膝関節症」と診断されます。

さらに、この割合は年齢とともに上昇して、80歳代の女性では半数を超える60%以上、男性でも約50%近くに達します。そして、レントゲン上で変形性膝関節症の所見がある人のうち約20%に膝の痛みや腫れなどの自覚症状が見られます。また、注目すべき結果として、どの年代でも女性の割合が男性に比べて1.5~2倍多いということです。

★O脚で肥満傾向の女性は要注意

現在、変形性膝関節症の発症・悪化要因について多くの研究が盛んに行われています。これまで報告されている内容では、「女性」、「肥満」、そして「O脚」について変形性膝関節症との関係があると言われています。

特に日本人ではもともとO脚の傾向があり、膝の内側により負担がかかりやすくなるため、日本人の変形性膝関節症はその90%ちかくが膝の内側により強い変形が見られます。いずれにしても、O脚で肥満傾向のある女性は要注意であると言えるでしょう。

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