人工関節置換術の歴史

太ももの骨である大腿骨(だいたいこつ)と、脛の骨である脛骨(けいこつ)の表面を金属に置き換える手術は、1950~60年代に初めて試みられました。その後、1962年にCharnley(チャンレイ)によって金属とポリエチレンの組み合わせの磨耗の少ない人工股関節が導入されたのが始まりです。

手術成績も安定して良い結果が得られるようになり、今度は1970年代になって膝関節について本格的に人工関節置換術が普及されるようになりました。ある程度満足のいく結果を残せるようになったのは、1973年にI/B型という人工関節が出て、現在普及している手術方法の原型が出来上がったのです。ですから人工関節置換術の歴史としては、股関節で50年、膝関節では40年も経過していないまだまだ歴史の浅い、比較的新しい手術方法といえます。

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