変形性股関節症~はじめに~

股関節が滑らかに、痛みを伴わずに動けるのは関節軟骨があるからです。ところが、この関節軟骨が傷んでしまうことがあります。これを変形性股関節症と言います。

医学的にこの変形性股関節症は、関節軟骨の磨耗(磨り減ってなくなること)変性による関節破壊、および反応性の骨増殖を特徴とする慢性の疾患です。

関節軟骨が磨り減ってしまうので、滑らかな動きが出来ませんし、当然痛みも伴ってきます。最初は特別な動きの時に痛みを感じるだけですが、進行してくると何もしていない時にも痛みを感じるようになってきます。

また痛みのために足を引きずる、痛みの為に震えてしまうなどといった障害が起こることも少なくありません。さらに、関節が動かしにくく硬くなり、股関節が開かなくなってきます。

この状態のことを可動域制限と言います。また脚長差といって、脚の長さに差が出てきます。

これは軟骨が磨耗し、骨が変形してくるためで患肢(変形性股関節症)の肢が短くなります。

このように日常生活動作に大きな障害をもたらします。

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