人工関節置換術の発展
1973年にI/B型の人工膝関節が開発されてからというもの、膝関節の痛みが取れることから世界中に普及していきました。
その後、膝の左右に合わせたデザインの人工関節が作られるようになったのです。I/B型の人工膝関節のタイプでは、膝の屈曲角度(膝の曲がる角度)はせいぜい90度程でした。それでも、痛みが取れるこの手術は他の手術方法と比べて大きなメリットがあったのです。
そしてこの30年の間に人工関節の素材の改良、手術器具の改良につぐ改良、手術手技の向上、手術後のリハビリの進歩によって、初期の人工関節に比べて改善(膝の屈曲角度が良くなった)してきました。
もちろん、熟練した術者による正確な人工関節置換術が行われることが大切ですが、今では「どうしたら人工関節が長持ちするか?」(人工関節の耐久性の向上)や、どうしたら小さな傷で手術後早期に回復するか?(最小侵襲人工関節置換術)とほうに整形外科医をはじめ、医療関係者の関心が集まってきています。人工関節置換術は日々発展、進化しています。
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人工関節置換術の歴史
太ももの骨である大腿骨(だいたいこつ)と、脛の骨である脛骨(けいこつ)の表面を金属に置き換える手術は、1950~60年代に初めて試みられました。その後、1962年にCharnley(チャンレイ)によって金属とポリエチレンの組み合わせの磨耗の少ない人工股関節が導入されたのが始まりです。
手術成績も安定して良い結果が得られるようになり、今度は1970年代になって膝関節について本格的に人工関節置換術が普及されるようになりました。ある程度満足のいく結果を残せるようになったのは、1973年にI/B型という人工関節が出て、現在普及している手術方法の原型が出来上がったのです。ですから人工関節置換術の歴史としては、股関節で50年、膝関節では40年も経過していないまだまだ歴史の浅い、比較的新しい手術方法といえます。
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